⑤ RAIDの間

1台のディスクは必ず壊れる

このサーバの実ディスク(/dev/sda)は稼働83,788時間(約9.6年)、 SMART総合判定はPASSED、代替セクタ・保留セクタ・訂正不能エラーは いずれも0件、寿命消費率7%という記録が残っています(2026-07-13の監査実測値)。 とはいえ、どんなディスクにも寿命はあります。複数台に分散して1台の故障を 許容する仕組みがRAIDです。ここでは実際のバイト列を使って、RAID 0/1/5が 壊れたときに何が起きるかを見てみましょう。

RAIDシミュレータ

ディスクをクリックすると「故障」させられます。

RAIDはバックアップではない

RAIDが守ってくれるのは「1台が壊れてもサービスを止めない」ことだけです。 誤ってテーブルをDROPしてしまった、ランサムウェアに暗号化された、 同時に複数台が壊れた——こうした場合、RAIDだけでは何も守れません。 このサーバでは実際にresticで毎日R2(Cloudflareのオブジェクトストレージ)へ バックアップし、日次7世代・週次4世代・月次6世代を保持しています。

このサーバの実ディスクは、/dev/sda(システムSSD)と 2026-08-04に増設した/dev/sdb(バックアップ専用HDD)の 2台です。ただしこの2台はRAIDを組んでいません。 RAID1(ミラーリング)は誤って消したファイルも即座に複製してしまうため、 代わりに独立した2つのバックアップ層(毎日の全体ミラー+毎時の ハードリンク世代管理)で「過去に戻れる」ことを優先しました。 RAIDのシミュレーションと実機の構成は別物であることを、誠実さの規律 として最後に明記しておきます。実機のSSD/HDD対比は LITTLE HARDWAREのストレージの間で 見られます。